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州と北米という安定市場に焦点を絞り直している。

途上国のプロジェクトから距離を置くRWEテムズは、コンセッションよりも、BOT、コンサルティング、管理契約などを重視しはじめている。テムズにとって、BOTなどの契約形態は以下のように多くの利点がある。

・複雑でない

BOTの建設段階は、建設専業会社との合弁事業で完了する場合が多い

運営・保守管理は比較的単純で、資本集約型だが労働者は少数で済む

・批判が起きにくい

水道システムは公的所有のままでよい

市民との直接の接触がない

事業が長期にわたるコンセッションより、1回だけの設計、建設事業の方が地元企業が参加しやすい(その結果、政治的反対が少なくなるし、地元企業の経験が生かせる)

・リスクが少ない

コンセッションと比べて、契約協議を非公開で進められ、市民の目が届きにくい

コンセッションでは不可能な保証を確保できる可能性がある

コンセッションより詳細な契約を作成できるので、政治的介入のリスクを低められる

だがリスク低減のための戦略といいながら、実体はテムズがコンセッション契約での競争入札に勝てないのが大きな要因ではないかという声が聞こえそうだ。上述のとおり、RWEテムズの顧客数(7千万人)を考えると、競争入札で獲得したコンセッションの数はおどろくほど少ない。ほとんどは民営化の結果として、また買収や合弁事業や疑惑のある取引で獲得したものにすぎない。半面、クランタンとジャカルタで手痛い経験をし、また企業の社会的責任を強調しはじめたこともあって、地元に支持される契約形態を採用するという同社の意思表明になった可能性もある。

Ⅳ. 労使関係

Ⅳ.ⅰ 労使関係

RWEはドイツ国内では良好な労使関係を築いているが、海外ではこれに反する行動もとっている。1996年には、ハンガリーで賃金と労働条件に関する全国協定を破棄する通知を行おうとした。ハンガリーとドイツの労働組合が反対運動を展開した結果、RWEは方針を撤回した。1999年にはドイツで、55歳での早期退職協定を締結している。その理由は「リストラの影響を緩和するため」である。

Ⅳ.ⅱ 雇用

出所:テムズ2002年年次報告書、RWE2003年第1四半期決算報告書

2003331

20021231

20011231

従業員数

16,848

11,907

11,586

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