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設のうちの最大の施設に、外部の機関が調査に入ることになった。

クイーンズ大学の下水処理専門家、ケン・ハートレー氏は、悪臭発生時の天候は前年と変わりなかったことを暴露した。原因は設備の故障と不十分な監視体制にあり、6日間にわたって未処理の下水がそのまま貯水池に流れ込んだこと、その時、ゲートの一つが修理中だったことが明らかになった。貯水池に流れ込む下水量が多くなリ、危険度が増していることを「担当者が認識せず」「監視プログラムも不十分だった」と、ハートレー報告は述べている。その後、サウスオーストラリア州政府が7,200万ドルを投じて処理場の設備を更新した。つまり、ユナイテッド・ウォーターのために新しい処理場を用意してやったのである。

1996年-2003年:破られたアデレードでの約束

19961月からアデレードの水道システムの運営を開始したユナイテッド・ウォーターは、次のような形で大きな利益を手にしてきた。

・水道料金

政府の公約に反して、水道料金は急激に引き上げられた。センター・フォー・レーバー・リサーチによると、1993年から2000年までの間に、136キロリッターまでの年間水道料金は、当初の水準から率で59%、額で70.67ドルも引き上げられ、190.67ドルになった。250キロリッターまでの大口料金は38%、80.93ドル引き上げられ、301.25ドルになった。同期間の物価上昇率は11%である。

・雇用

民営化で州水道公社SAウォーターの職員は48%減らされ、2,707名から1390名になった。このうちユナイテッド・ウォーターに転籍した400名を入れると、水道事業に従事する労働者数は1,790名、人員削減率は33%になった。

・透明性

ユナイテッド・ウォーターは契約の財務条項を公開していないが、同社のマルコム・キーナード会長は、収益率はきわめて高いと述べている。「われわれがここにいるのは、この州が好きだからでも、また同情心からでもない。金を稼ぐためだ。ビジネスを行うために、ここにいるのだ」と述べている。同社の業績と財務のほとんどは秘密にされている。

・利益

ユナイテッド・ウォーターの利益水準は毎年上昇している。2001年-2002年の業績は、保有総資産4,380万ドル、売上高7,600万ドルとなっている。税引前営業利益は590万ドル、税引後利益は410万ドルである。SAウォーターの利益も増大し、州政府への納付金も増えた。

・地元の契約

アデレードの水道民営化は、オーストラリア人が中心になった共同企業体との取引であり、地元のサウスオーストラリア州の企業と労働者に何百万ドルもの利益をもたらすと宣伝されていた。だが、それは幻想だったことがはっきりした。ユナイテッド・ウォーターは、基本的には2つの多国籍企業の合弁企業であり、これらの企業はサウスオーストラリア州の他の地域での事業獲得に奔走するなかでも、地元に

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