X hits on this document

107 views

0 shares

0 downloads

0 comments

7 / 27

出所:RWE2002年年次報告書

Ⅲ.ⅲ RWEテムズ

水道企業第3位の地位を確保し、フランスの最大手、ビベンディとスエズに挑戦することを念頭に、RWEテムズは水道事業で大まかに以下の3つの戦略をとっている。

A)複合企業から多角的公益企業への転換

・公益事業への焦点の絞り込み

・各種の公益事業間の相乗効果の確保

B)国際展開

・大きな可能性をもつ米国市場への進出

・アジア太平洋地域への進出(すでに多数の国に足場をもつ)

・事業経験、実績、多様な補完的専門知識を活用した世界展開

C)リスク低減

・他の多国籍水道企業との合弁

・反発の強い民営化を避け、政治的リスクを低める明確な戦略

A. 複合企業から多角的公益企業への転換

RWEは公益事業の拡大を進めている。EU域内のガスと電気市場の自由化に乗じる一方、同社にとって比較的新しい分野である上水道と、欧州第3位の位置を確保している下水処理事業の拡大も狙っている。古くさい複合企業から脱却して「多角的公益事業」に転換し、中核的事業(電気、ガス、上下水道)に集中するとともに、相乗効果を追及する戦略をとっている。

この戦略の一環として、4つの中核事業で最大の弱点だった部分を補うために、英国最大の水道企業であり海外展開にもっとも熱心だったテムズ・ウォーターを20009月に買収したのである。そして既存の水道事業をテムズに統合し、テムズは実質的にRWEの水道部門になり、水道子会社全体を統括しているともいえる。

「囲み1」は、英国のテムズ・ウォーターの事業と、2002年に買収した電気・ガス会社イノジーとの相乗効果について記している。単純な相乗効果としては、テムズの下水処理の経験をアメリカン・ウォーターワークスの下水道事業(現在、上水道の顧客1,500万人に対し、下水処理の顧客は100万人にとどまっている)に活用することで得られると見込んでいる。

RWEの中核的事業

ガス

下水道

上水道

電気

RWEの部門別売上高

Document info
Document views107
Page views107
Page last viewedFri Dec 09 22:52:25 UTC 2016
Pages27
Paragraphs539
Words654

Comments