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電気51%

非中核的事業26%

その他の公益事業23%

出所:RWE2002年年次報告書

「囲み1:相乗効果」

テムズ・ウォーターと、2002年に買収したイノジー(英国の3大電気・ガス企業の一つ)との相乗効果について、RWE8,000万ユーロに相当すると見込んでいる。両社は、お互いの顧客への相互販売に加え、情報技術、購買、請求業務などの事務管理部門の統合を計画している。それは人員削減につながると考えられるが、ブライアン・カウントCEOは、統合は「コスト削減ではなく、価値の創造である」と述べている(RWE2002年年次報告書、http://rwe2002.genesto.com/upload/05_Special_Feature_Integration_e.pdf

The Guardian(London),23/03/2002)

だが、統合に対する株式市場の見方は懐疑的で、20031月時点のRWEの株式時価総額は、買収した企業の時価総額合計を4割も下回っている。これは一連の買収価格が高すぎたことを示しており、また買収のために実質260億ユーロもの負債も生じている。フィナンシャル・タイムズ紙は「同じようなことを何度も繰り返せば、そのうちRWEは買収取引を理解できるようになるかもしれない。テムズ・ウォーターには40%、アメリカン・ウォーターには37%も割高の価格を支払い、今度はイノジーに31%割高の買収価格を支払おうとしている」と書いた。

懐疑的な見方は、多角的公益企業になるという戦略そのものに向けられている。「フランスの有名なスエズは別として、欧州の他の公益企業の二の舞いをRWE演じようとしている。水道を自社の事業に取り込むという方針だ。だが欧州では多角的公益事業への熱はほとんど冷え切っている。各社とも電気とガスに集中し、RWEのライバル企業であるエーオンでさえ中核的事業への絞込みを進めている」

B. 国際展開:脇役から世界的スターへ?

アメリカン・ウォーターワークスの買収が20031月に完了し、RWEは「世界46カ国7千万人の顧客をもつ」世界第3位の水道事業者になったと公言している。

たしかにRWEは、フランスの最大手2社(ビベンディとスエズ)に次ぐ世界第3の水道企業だ。その国際展開の特徴は次の点にある。

・フランス2社と同様、RWEテムズも売上高の大きな部分を自国内での売り上げが占めていて、2002年では英国での売り上げが6割に達している。国内基盤は安定しており、英国がユーロを採用すれば為替変動の影響がなくなるため、もっと安定するだろう。

・最近の米国進出によって、世界の4つの経済大国のうちの2カ国(英国と米国)で、主導的な水道企業になった。とくに米国では、民営化のテンポが加速すれば

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